中国はこのほど、地球外生命探索を行うために、世界最大かつ最も高額な電波望遠鏡を建築した。このプロジェクトは2011年に始まり、総計$185百万ドル(およそ200億円)を投じたとのこと

中国南西部・貴州省に建設中の電波望遠鏡FASTの写真
(Five hundred meter Aperture Spherical Telescope,500メートル球面電波望遠鏡)
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Picture from Mental Floss, Getty Images

(動画) 中国が地球外生命を探す世界最大の電波望遠鏡FASTを設置


FASTは、電磁妨害を防ぐために、自然の窪んだ地形を活かして建設されたそうだ。この建設スペースを確保するために、近隣のPingtang郡とLuodian郡に住んでいた住民9,000名以上が、約18万円(12,000元)の補償で移住したとのこと
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FASTの直径500mになるパネルは、これまでの世界最大であったアレシボ天文台(プエルトリコ)の305mを超えている。この巨大パネルは、1,000光年の遠距離からの無線信号もキャッチするものだ。大きさを例えると、サッカー場なら30面相当。 ワインを満たすと、世界の全員(~70億人)が5瓶ずつ飲める量だという

2016年9月以降、FASTは、パルサー、銀河遠方の中性水素・分子の調査や、地球外生命によって送信された疑いのある電波源の探索を行う

さて、念願の未知との遭遇は叶うのだろうか
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お隣の中国なら、何か見つかったときに野次馬しやすいね